こうかいドバドバ海峡

多くの後悔を抱えて読書紹介

2021-01-01から1年間の記事一覧

性と生、そして死のヘヴィノベル

このブログを開設しておきながら、全然本を読んでいなかった。少しでも時間があくと、活字を読むのが辛くなる。しかも今回はグロくて、エロくて、「喪失」の物語だ。途中で断念してしまおうと何度も思った。 けれど、頑張って読むものだ。絶対泣かねーよ、と…

人間万事塞翁が蜂

「支えてくれた?」 安西の父がふいに大声を出す。誰かに支えてもらわねばならんほどの大切ななにかを、お前は一度でも成し遂げたことがあったか。支えてくれたからなんだ。だから責任をとって一緒になりますとでも言うのか。そんな結婚がうまくいくはずはな…

はじめに~後悔と航海する~

voyage、という単語を忘れることができない。高校生の時、海を渡るというテーマのライトノベルを書いていた。何らかの理由で記憶喪失になった少女が、地球の反対側にいる自分のドッペルゲンガーに記憶の手がかりを求めて会いに行く、というストーリーだった…